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二世帯住宅|北欧の生活にならい実家に住みなおす

北欧を感じる素材感で愛着を生む二世帯住宅

茨木の家
category :#二世帯住宅 #車椅子対応 #北欧
#本棚 #手洗スペース #WIC #屋外階段 #床暖房

data : リノベーション(築30年) RC造(パネル) 約120㎡


【聞いて】(依頼主のご要望)
以前雑誌や本に載った本棚をご覧になったのがこの仕事のきっかけ。

北欧の暮らしに憧れを抱く依頼主に、
この土地柄や家族のかたちにふさわしい暮らしはどんなものかと探りながら、
愛着が持ち続けられるやさしい家」という手がかりで設計していきました。

【訳して】(KMAの仮説)
実家を両親と暮らす二世帯住宅にする。
生活の時間帯が全く異なるので、玄関は上下階で分けるという選択で
設備はもちろんふたつに分けます。
元々1世帯が住む家だったので設備的な問題点として
住設機器が2つになることはもちろん、配線や配管も2ヶ所になることや
RC構造のために住設機器の設置箇所も限定されたり、
給湯効率もできるだけロスがないように設置の検討を行いました。
RCパネル構法なので、間取り区分の変更は限度がある。本と暮らしの密接な関係は本を収納する以外の役割を与えよう。

【最適解】(青写真)
白をベースにしたフローリングの木目が映えるインテリア。
ルイス・ポールセンのPH5やブラケットライトにしたり、手洗いスペースにグリーンのタイルでアクセントにしたりする。
本棚は2箇所。ひとつはリビングに、親子ならんで本が読めるベンチとデスクワークができたり。もうひとつは廊下に飾り棚とベンチを設置してギャラリーのような空間に。それらの家具はできるだけ角をアールにして、小さなお子様への配慮とつい触りたくなるようなアフォーダンス効果を取り入れたデザインにしました。
水廻りはできるだけ近接させて、給湯効率に配慮する空間構成にしました。



【こういう方におすすめ】
・二世帯住宅をお考えの方
・実家をリフォームでご検討の方
・玄関を2ヶ所設けようとお考えの方
・住まい手の思いや空間にぴったり造作家具を採用したい方

 

壁一面に家族団らんを描く4.2mの本棚

 

家族が集まる中心に印象的なPH5

 

飾り棚とベンチの形をお揃いにする

 

造作建具が1枚あるだけで満足感が増す

 

シューズインクロークは土間続きが便利

 

玄関先で手洗いを終わらせる

 

触れるところは素材を感じられるものに

 

収納にこそどこからも出入りする回遊性

 

収納スペースは可動棚が合理的

 

風景をリビングに取り込むウッドデッキ

 

扉なしウォークインクローゼットは◎

 

玄関が回遊できるとここ一番で役立つ

 

家具のトーンが合うと住まいが落ち着く

 

セラミック天板は見た目も安全面も◎

 

デスクとベンチ付き居場所になる本棚

 

主寝室とWICの入口にアイストップの壁

 

階段を抜け感ある吹抜と捉える

 

つい撫でたくなる素材と形を盛り込む

 

SICはみんなの衣装部屋を兼ねる

 

窓と窓をつなぎ風の通り道を見つける

 

バルコニーはアウターリビングになる

リフォーム前

もともと大きなお宅だったので、2階部分は個室。
水廻りはトイレだけだったので、キッチンをはじめとする給湯を含めた水廻りの設置が最初の難関でした。

キッチンリフォーム前
 

バルコニーを望む。造作家具は撤去しました。

リフォーム前の廊下
 

個室(リフォーム前)。RCだったので、壁の撤去はできません。

リフォーム前の廊下
 

廊下(リフォーム前)。階段はオープンでした。

リフォーム前の廊下
 

階段室(リフォーム前)。今回は1階と2階を物理的に分けます。

リフォーム前の廊下
 

工事中。スケルトンにして状況確認。その後、下地を設置。

リフォーム前の廊下
 

工事中。RCパネルとの納まり検討。

リフォーム前の廊下
 

工事中。クロス張り。

リフォーム前の廊下
 

長さ4.2mの家具の設置。1枚ものの板を使用しました。

リフォーム前の廊下
 

家具の設置。水平垂直を確認して固定。